肥満になると体に悪い。これは周知の事実です。
しかし、「具体的にどんなリスクがあるの?」と聞かれると答えに困りませんか?
今回は、ダイエットにも大切になってくる『体脂肪』についての記事の1つ目で、”肥満になる10の悪影響”を紹介します!
ダイエットや筋トレなどボディメイクをする上でも必要となる知識ですので、是非ご覧ください。
体脂肪の基礎知識
体脂肪とは
体には2種類の脂肪があります。
1つ目は全身の皮膚の下につく皮下脂肪。主に女性がつきやすい脂肪です。
2つ目は内臓の周りにつく内臓脂肪です。主に男性がつきやすい脂肪です。
これらを合わせて体脂肪と呼びます。
皮下脂肪と内臓脂肪のうち、特に人体に影響を及ぼすのは、内臓脂肪の方です。
しかし、『皮下脂肪型肥満』の人でも内臓脂肪の量が多ければ、危険なことに変わりはないので注意が必要です。

体脂肪の役割
まず、体を占める割合ですが、
水分 | 60% |
内臓や筋肉・骨などの固形成分 | 22% |
脂肪 | 18% |
内臓や骨などとほぼ同じ割合だけ存在する体脂肪。
あると邪魔ですし、病気の危険もあって、できることなら消えて無くなって欲しいのが本音ですよね?
しかし、体脂肪にもきちんとした役割があるので、体についているのです。
炭水化物 | 4kcal |
たんぱく質 | 4kcal |
脂質 | 9kcal |
となっていていて、とても効率の良い栄養素ということがわかります。
体を動かすエネルギーとして使われるのは、炭水化物と脂質ですが、
炭水化物は水と結合して重量が増しますが、脂質は油なので水と結びつきません。
その結果、同じエネルギーを蓄えるのに脂質なら1gで済むところを炭水化物だと6gにもなってしまいます。

そして、脂肪がエネルギーをたくさん蓄えているということは、それだけエネルギーを消費しないと体脂肪は減らないということなんです。

肥満の定義は『BMIが25以上』、『腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上』
日本肥満学会が出している基準です。
肥満になることの10の悪影響
① 高血圧
よく塩分を摂りすぎるが原因でなる『高血圧』ですが、肥満も原因の一つです。
その理由は、肥満による『インスリン』の過剰分泌です。
② 糖尿病
一度発症すると、以後ずっと病状とつき合うこととなる糖尿病。症状はいつか別に記事を書こうと思っているので、肥満との関係だけ書きます。
原因としては、①の高血圧と同じでインスリンの働きが原因となっています。
③ 脂質異常症
④ 動脈硬化
上記の①〜③が原因で発症するのが『動脈硬化』です。

⑤ がん
いくつか説がありますが、インスリンを原因とする研究が注目されています。
人体には不要となった細胞が自動的に死滅する『アポトーシス』という現象があります。
しかし、肥満でインスリンの濃度が高くなると『アポトーシス』が起こりにくくなり、がん細胞が生き残ってしまうのです。
他にも高濃度のインスリンががん細胞を促進するという説もありますが、どちらにせよ『肥満』から『がん』へと繋がっていくとは、恐ろしい話です….。
⑥ 胃腸の不調
内臓脂肪がつきすぎると内臓を圧迫し、『逆流性食道炎』や『便秘』を引き起こします。
また、下腹部の内臓脂肪が膀胱を圧迫することもあり、頻尿の原因ともなっています。
良質な睡眠を確保するためにも肥満には注意が必要ですね。
⑦ 生理不順・不妊
インスリンが高濃度になると男性ホルモンが増加し、この男性ホルモンが卵胞の発育を抑制して排卵を妨げます。
また、卵子の質も低下してしまいます。
卵子の質が低いと受精しても胚がなかなか育たず、うまく着床しないため、不妊の原因となってしまうのも注意です。
⑧ 認知症
認知症の発症リスクを高める主な要因としては、
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質異常症
- 喫煙
が挙げられます。
米国とスウェーデンの研究によると、内臓脂肪が増加することで、認知症のリスクが6倍という話もあります。
⑨ 睡眠時無呼吸症候群

⑩ 骨や関節の異常
単純に体重が大きいということは、骨や関節に負担がかかるということです。
腰痛や関節症に注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は体脂肪の説明と10の悪影響を紹介させていただきました。
専門用語があるものもありましたが、具体的にどういうリスクがあるのか把握することはとても大切です。
リスクは自分が予防するための原動力になりますし、肥満気味の友人を説得する材料にもなり得ます。
ぜひ、今回紹介した10の悪影響を覚えて、周りの人に体脂肪の危険性を広めていってください。
重ねて言いますが、過度なダイエットで痩せすぎるのは逆効果です!健康に良いダイエットに止めておきましょう!
それでは、ばいばい!!